軽石漂流は伊豆諸島周辺にも 神奈川向けは「確認されず」も警戒感

会見で軽石の確認状況を説明する第3管区海上保安本部の広川隆本部長

 小笠原諸島南方の海底火山・福徳岡ノ場の噴火で発生したとみられる大量の軽石が沖縄などに大量に漂着している問題で、第3管区海上保安本部(横浜)の広川隆本部長は30日の定例会見で「航空機からの観測により、伊豆諸島周辺の広い海域で軽石が確認されている」と述べ、警戒感を示した。現時点では、首都圏沿岸に向かっている軽石は確認されていないという。

 29日の時点で軽石は三宅島、御蔵島など伊豆諸島の広い範囲に漂流。3管は「一カ所にとどまらず、流れ続けている」と見ている。

 海洋研究開発機構(JAMSTEC、本部・横須賀市)は今後も伊豆諸島周辺海域を漂うとする予測を立てており、3管は同海域での警戒を強めている。

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