神奈川県秦野市内9校の市立中学校で1日、全員喫食による完全給食が始まった。市学校給食センター(同市曽屋)で調理された地元産野菜をふんだんに使ったカレーなどが温かいまま届けられ、この日を待ちわびていた生徒たちは笑顔で頬張った。
初日の献立は冬野菜のカレーと野菜のソテー、ムースエクレア、牛乳で、市内全体で約4500食が用意された。市教育委員会によると、地産地消の観点から食材の30%を秦野市産でまかなうことを目標としており、この日の献立では、ニンジンやダイコン、ホウレンソウなどが使われた。
4時間目の授業が終わった午後0時15分。同市富士見町の市立本町中学校では、教室横の廊下でエプロンを着けて頭にバンダナを巻いた給食当番の生徒が配膳を始めた。カレールーの入った食缶のふたを開けるとおいしそうな匂いが漂い、当番の生徒が手際よく一人一人の皿に取り分けていった。同市の高橋昌和市長も視察に訪れ、給食を共にした。