ハマ弁「おいしいイメージがない」 横浜・山中市長と中学生が給食巡り意見交換

生徒と意見交換する山中市長(左)=横浜市立港南中学校

 「全員喫食」の中学校給食を目指すとしている横浜市の山中竹春市長は1日、市立港南中学校(同市港南区)を訪問し、1~3年生の11人と給食の在り方について意見を交換した。市は現在、民間施設で調理した給食を弁当箱で中学校に届ける「デリバリー型給食」を家庭弁当との選択制で実施している。

 給食を巡る市立中学校の視察は、8月の市長就任以来2校目。前回訪れた根岸中(同市磯子区)の喫食率は8割超だったが、今回の港南中は市全体の平均(2割)と同程度という。

 意見交換では、生徒から「食べる時間が短い」「量が多い」などと現行の給食への意見が挙がったほか、「(前身の希望者向け配達弁当)『ハマ弁』においしいイメージがないため、家庭弁当を選んでいる人が多い」との声も聞かれた。

 また、根岸中にはスロープがあり、業者が各教室の前まで給食を運んでいるが、港南中は階段しかないため1階まで生徒が受け取りにいかなければならないという。

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