新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を巡り、横浜市の山中竹春市長は1日、クラスター(感染者集団)が発生している市内の高齢者施設において、原則8カ月以上とされる接種間隔を前倒しする形で3回目接種を行う方針を明らかにした。厚生労働省の承認を得たといい、20日ごろから接種を始めるとしている。
市によると、接種対象は入所者のうち約70人と職員ら約100人。
3回目接種について、厚労省は「2回目接種から原則8カ月以上」としつつ、クラスターが発生している高齢者施設などでは例外的な運用を行うとしており、5月中に2回目の接種が完了した同施設では、7カ月空けての接種となる。
山中市長は記者団に「ワクチン接種の目的は予防だ。クラスターの有無にかかわらず、高齢者施設で接種を前倒しできるよう国に要望していく」と述べた。