ふるさと納税の支払い手続きができる自動販売機を県内自治体で初めて導入する那須町は1日、設置場所である同町高久乙の「道の駅 那須高原友愛の森」の観光交流センターで関係者向けのデモンストレーションを行った。一般の利用開始は6日午前9時から。
町職員や町議ら約10人が参加。自販機を開発したIT企業「グローキーアップ」(本社・神奈川県藤沢市)の青木宏之(あおきひろゆき)さん(59)が、1万~10万円までの寄付額をタッチパネルで選択した後に支払いを済ませ、レシートを受け取るまでの流れを実演した。
青木さんは「要する時間は5分ほど」と手軽さを強調。「観光で訪れた土地を応援したい人が寄付する点で、単なる返礼品競争と一線を画している。自販機を観光活性化に役立ててほしい」と呼び掛けた。
使い方を試した木村秀一(きむらしゅういち)同町議(60)は「多くの方に利便性を知ってもらい、2台目、3台目と設置していければ」と期待した。
自販機利用は支払い時に名前や住所の入力が必要だが、運転免許証があれば読み取り部分に当てるだけで済む。レシートをセンター窓口に提示すると、寄付額の3割相当の商品券などと引き換えられる。税控除に必要な書類は後日届く。