中日・福谷が高橋宏にまさかの〝逆弟子入り〟宣言「一つでも吸収したい」

話し込む福谷(右)と高橋宏(東スポWeb)

中日の9年目右腕・福谷浩司投手(30)が高卒ドラ1ルーキー・高橋宏斗投手(19)への〝逆弟子入り〟を宣言した。

今季自身初の開幕投手を務め5勝(10敗)をマークした福谷は、今季一軍登板なしに終わった高橋宏から来季飛躍のため、お願いされて今オフは一緒に自主トレを行う。

しかし、高橋宏の〝弟子入り〟という表現をきっぱり否定。「弟子入りにはすごく違和感がある。なんで上から下なんだろう。下から上というのがない。逆に僕が弟子入りするつもり。DNS(動的神経筋安定化)という腹圧を高めるトレーニングをやっているが、モデルは赤ちゃん。僕らはその赤ちゃんから学んでいるはずなのに、プロ野球に入ってなぜか年下が一番下みたいなレッテルを張られていることにすごく疑問がある」と持論を展開する。

高橋宏について「一言でただただ素晴らしい投手。直球も変化球もすべて。彼が100%と言わずも力をある程度出せば、僕らなんか簡単に越されてしまうぐらいのものを持っている」と絶賛。その上で「一つひとつの動きが素晴らしくて、ついて行くのが必死。だから一つでも吸収したい。まずは彼の感覚とか、野球観、人生観を聞いてみたい。そこから学ぶことがたくさんある」と貪欲に語る。

もちろん、高橋宏から吸収するばかりではない。「一緒にやるからには少しでもサポートしたい。彼にも得意な動き、苦手な動きがある。僕と共有しながらお互いが成長していく姿を、お互いに見ていくようになれたら一番いい」と力説する。

年齢差ひと回りの竜のドラ1コンビが合同自主トレを敢行し、来季はどんな〝確変〟を起こすか楽しみだ。

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