【侍ジャパン】世界一奪回目指す栗山英樹新監督 就任会見で「必要ですか、翔平?」

就任会見を行った日本代表・栗山新監督(東スポWeb)

栗山ジャパンで世界一奪回を狙う。野球日本代表・侍ジャパンの新監督に前日本ハム監督の栗山英樹氏(60)が就任することが決まり、2日に東京都内のホテルで会見が行われた。2023年3月に開催予定の国・地域別対抗戦「第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」で09年の第2回大会以来となる優勝を目指し、新たな船出を切る。

会見の席上で新指揮官は開口一番「本日をもって侍ジャパンのトップチームの指揮を執らせていただくことになりました。日の丸をつけることの意味、ジャパンチームの重さ、その責任を心の底から感じています」と目を輝かせながら挨拶した。

10月上旬にオファーを受けた際の気持ちとして「正直、頭の中が真っ白になり、本当に驚いた」と本音を明かしたが、熟考の末に大役を受諾。そして「日本野球の結束力を示し、ぜひ23年のWBCで優勝できるように全力を尽くしていく。精いっぱい務めさせていただく」と熱い口調で目標と抱負を口にした。

2012年から今季まで日本ハムの監督を務め、リーグ優勝2回、日本一1回の経歴を誇る。自身がプロの世界へ導き、投打二刀流挑戦の道筋も作った大谷翔平投手(27=エンゼルス)の代表入りについて問われると「必要ですか、翔平?」と笑顔で逆質問。その後は「もちろんファンの皆さんが見たい夢のようなチームになってほしい。そのためにどうすればいいか考える。大谷選手だけではなくアメリカでプレーする選手、NPBでプレーしていない選手も含め全ての要素から〝勝てる選手〟を選んでいく」とも続け、大谷ら日本人メジャーリーガーの選考に含みを持たせた。

また、この日は来年3月5、6日にチャイニーズ・タイペイ代表と東京ドームで強化試合を行うこともNPBエンタープライズから発表された。卓越した理論と手腕に定評がある「栗山流」で新指揮官はチーム作りを進めていく。

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