クリスマスや年末の贈り物として人気の高いシクラメンが、秦野市内で出荷のピークを迎えている。ハウス内では1年かけて育てた赤やピンク、白の花々が咲き誇り、生産者が出荷作業に追われている。
市内のシクラメン生産者は6軒。同市今泉の富田新一さん(70)のハウスでは、贈答用で使われる花が大きなものや、家庭用で花が小ぶりな「ガーデンシクラメン」を栽培している。
富田さんのお勧めは、約5年前に市内で品種改良して誕生した八重咲きの「フェアリーピコ」。ブルーベリーのような色をした花は珍しいといい「秦野のシクラメンの看板商品にしていきたい」と意気込む。
出荷のピークは月内まで。JAはだのが開設する農産物直売所「じばさんず」(同市平沢)でも販売している。富田さんは「温度変化が少ないところで、水のやり過ぎに気をつければ、春先まで楽しめる」と話していた。