【横浜DeNA】ドラ1・小園 「横浜ナンバー・18」継承

現役時代に三浦監督が背負ったエースナンバー「18」=2016年9月の引退試合

 横浜DeNAがドラフト1位指名した市和歌山高の小園健太投手(18)が、三浦監督の現役時代の背番号18を付けることが2日、球団関係者の話で分かった。球団はチームの象徴となる選手が付ける「横浜ナンバー」に定め、後継者が現れるまで欠番としてきたが、エース候補の本格派右腕に託される。3日の新人選手の入団会見でお披露目される。

 通算172勝の三浦監督が引退した2016年シーズンを最後に「封印」された背番号18が6年ぶりにマウンドに戻ってくる。19年に投手コーチで現場復帰した際に背負った時期もあったが、指揮官就任後に「81」へ変更した三浦監督が「ベイスターズを背負って立つ投手になることを期待している。リーグ、日本を代表する選手になってほしい」と口にするほど、大きな期待を寄せている。

 最速152キロを誇り、高校生ナンバーワン右腕と呼び声高い小園は10月11日のプロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)で三浦監督が阪神との競合の末にくじを引き当てた。「(18番を)付けたい選手が現れればいつでも譲るつもり」と後継者の誕生を待ちわびた指揮官の思い入れも強く、重圧を乗り越えてくれる逸材として、球団の未来を背負うことになる。

 大阪府貝塚市出身の小園は中学時代に日本一を経験し、進学した市和歌山高では3年春に選抜大会に出場。今秋のドラフト会議では阪神1位の森木大智(高知高)ソフトバンク1位の風間球打(秋田・ノースアジア大明桜高)と並び高校「BIG3」と称された。

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