沖縄コロナ新たに2人 米軍は4人 若年層の感染多い傾向(12月3日朝)

 沖縄県は2日、新たに中部保健所管内の10代の中学生と50代の会社員の、計2人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。いずれも家庭内感染。11月6日から27日連続で1桁かゼロの日が続いている。 12月2日まで1週間の感染者数の年代別は、70代以上はおらず、10代と20代が各5人、30代2人、40代と50代、60代が各1人。ワクチン接種率が伸び悩む若い世代に感染者が多い傾向が続く。

 県によると、国内でも感染が確認された新たな変異株「オミクロン株」に関し、県内に濃厚接触者はいない。

 日本政府は全世界を対象に外国人の新規入国を禁止したが、日米地位協定で国内法の適用が除外される米軍人は例外となる。日本の検疫が適用されない米軍基地を経由し、オミクロン株が流入することも考えられる。

 オミクロン株かどうかを調べる米軍の検査態勢について、県は米軍から、米本国に検体を持ち帰って検査すると聞いているという。県の担当者は「米軍との連携はこれまで通り進めていく。県衛生環境研究所でも検査できる態勢はあると米軍に伝えている」と述べた。

 2日に県に報告された米軍関係の新規陽性者は、普天間飛行場とキャンプ・シュワブ各1人、不明(確認中含む)2人の計4人だった。(中村万里子) 
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