韓国で嘘の陳述したオミクロン株感染夫婦に懲役か...嘘や隠蔽で被害拡大し処罰される例相次ぐ 

コロナ変異ウイルスのオミクロン株に感染した韓国の牧師夫婦が嘘の陳述をしたという疑惑が起こり、防疫当局が告発を検討中であることが分かった。過去には同様の容疑で懲役刑に処された例もある。

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件の牧師夫婦は当初、ナイジェリアから帰国して家に帰るときに「防疫タクシー」に乗ったとの偽の陳述をしていたが、実際には知人のウズベキスタン国籍の男性が運転する車で帰宅していた。嘘の陳述により、濃厚接触者として分類されなかったウズベキスタン国籍男性は、その後、教会を訪れ数百人の信者と接触している。そのため、オミクロン株の感染が韓国で一気に拡散する危機に陥っている。

当局の疫学調査に対し嘘の陳述をした者は、最大1000万ウォンの罰金刑を受ける。警察官が虚偽の陳述をして処罰されたこともある。

先月23日、仁川地裁は感染病予防法違反の疑いで起訴された警察官A氏(46)に罰金500万ウォンを宣告した。 A氏は去る5月に感染判定を受けた後、仁川市疫学調査官に3回嘘をつき、疫学調査を妨害した疑いで起訴された。A氏は感染確定の3日前、仁川にある体育館を訪れ、知人と1時間卓球をしたが、自宅にいたと嘘の陳述をしていた。以後、A氏が会った知人家族と彼らの職場の仲間などにも感染が拡大し、延べ20人以上の感染被害が出た。

執行猶予判決が出た事例もある。去る7月、済州地裁は疫学調査で動線を意図的に隠したとみられる牧師夫婦に懲役8ヶ月、執行猶予1年を宣告した。二人は温泉を訪れた事実を隠して家にいたとの虚偽陳述を数回行った。去る9月にはプロ野球球団NCダイノスの選手らが一般人女性たちと酒席を共にしたが疫学調査では嘘の陳述をして送検された。いずれも執行猶予となった。

懲役刑に処された例もある。B氏(27)はコロナ感染時の昨年4月に自宅隔離措置を無視し、携帯電話の電源を切ることで防疫当局の追跡を避けて遠出をし、集団利用施設などを訪問した。その後警察に検挙され、隔離施設に移されたが山に逃走した後に拘束された。 B氏は拘束状態で裁判を受け懲役4ヶ月実刑は宣告された。B氏は控訴したが2審で上訴が棄却され、実刑が確定した。

仁川で講師をしていたC氏は昨年5月、ソウル梨泰院(イテウォン)を訪問してコロナに感染した。しかしC氏は自身の身分を隠して「無職」と偽り申告し、3回の疫学調査で延べ20回以上虚偽の陳述をしたことが確認された。虚偽陳述による連鎖感染により、全国で80人を超える感染者が発生した。結局C氏は「感染病予防法及び管理に関する法律」違反で懲役6ヶ月の実刑を宣告された。

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