高級車盗に新手口か 栃木県内で続発、県警「物理的に守るしかない」

CANインベーダーによる自動車窃盗のイメージ

 特殊機器で車の制御システムを不正に操り解錠する新たな手口の高級車盗が栃木県内で続発している可能性があることが2日までに、複数の捜査関係者への取材で分かった。「CAN(キャン)インベーダー」と呼ばれる手口で、これまで有効とされた電波の遮断などの対策は効果がない。県警はタイヤロックといった防犯用品の装着による対策を呼び掛けている。

 県警によると、今年の県内の自動車盗は10月末までに、前年同期比で約1.7倍の251件が発生。大半が施錠されており、住宅駐車場からトヨタのランドクルーザー(ランクル)やレクサスなどの高級車が盗まれる事例が目立つ。

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