渋野日向子が米ツアー最終予選会初日出遅れ 巻き返しへ〝開き直り力〟を発揮できるか

渋野日向子(東スポWeb)

来季の米女子ツアー出場権をかけた「最終予選会」初日(2日=日本時間3日、アラバマ州モービル・マグノリアグローブ2コース)で2オーバーの81位と出遅れた渋野日向子(23=サントリー)が巻き返しに向けて〝開き直り力〟を期待されている。

本人の代名詞と言ってもいい「バウンスバック(ボギー以上をたたいたホール直後にバーディー以上のスコアで上がる確率が高いこと)」に象徴されるように、たたいた後でも気落ちしてずるずるいかずに、逆に発奮材料にできるタイプ。1ホール単位ではなく、1ラウンドや大会単位でも同じような傾向がみられる。

例えば今季2勝目を挙げた10月の「樋口久子 三菱電機レディス」の前週は予選落ちだった。また9月30日に開幕した「日本女子オープン」では、第2ラウンドに75をたたいたが、第3ラウンドで66とスコアを伸ばして最終的に5位となった。6月の海外メジャー「全米女子プロ選手権」では、上がり2ホールをバーディー、イーグルでカットラインに滑り込んで予選突破を決めたこともある。

うまくいかない状況の後、いい意味で開き直ったときに〝極限の集中力〟を発揮できるタイプなのだろう。今回の最終予選初日で悔しい思いをしただけに、2日目以降はカムバックが期待できそうだ。あるツアー関係者は「渋野さんの場合、ある日悪くても突然よくなったりするからね」と指摘した。

もちろん本人が根拠を持って修正できているから、そうできるのは言うまでもない。来週に続く最終予選会に進出するためには、今週の4日間72ホールで70位タイまでに入らなければならないが、渋野なら出遅れも力に変えてくれそうだ。

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