株式会社キタック(新潟市中央区)がスタンダード市場を選択する申請書を提出、上場維持基準の適合に向けた計画書も作成

株式会社キタック(新潟市中央区)は3日、来年4月に移行予定の東京証券取引所の新市場区分で、スタンダード市場を選択する申請書を提出したと発表した。

また同社は、移行基準日時点(今年6月30日)において、スタンダード市場の上場基準を充たしていない(流通株式時価総額が基準10億円に対し8億9,000万円だった)ことから、上場維持基準の適合に向けた計画書を作成したことも発表した。2026年10月20日までに上場維持基準を充たすため、企業価値の向上による株価の安定・向上に向けた各種取り組みを進めていくという。

具体的には経営方針の3本柱である「稼ぐ力の強化」「働く環境の改善」「多様な人材の活用」に基づき、技術力のいっそうの高度化や企業としての社会的信用の確保に努めていく。

このうち、働く環境の改善では、これまでも、次世代育成支援対策推進法に基づく子育てサポート企業(くるみん)認定をはじめ、ハッピーパートナー企業(新潟県)、イクメン応援宣言企業(新潟県)、新潟市健康経営認定事業所など、さまざまな外部認証を取得しているほか、リモートワークなどを活用し社員が多様な働き方に順応できる体制を整えているが、今後も働く環境の改善に取り組み、社会的信用のさらなる向上に努めていくという。

国土交通省では「防災・減災・国土強靭化のための5か年加速化対策」を実施し2025年度までにその事業規模は約15兆円になると見込まれていることから、この分野に注力する。

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