塩漬け半世紀超の市有地「地域のために利活用を」 相模原市議4人が要望

半世紀以上、未利用となっている市有地=相模原市南区

 相模原市南区東林間2丁目で半世紀以上未利用となっている市有地を巡り、地元選出の市議有志4人は3日、地域のために利活用するよう求める要望書を市に提出した。

 未利用となっているのは小田急線相模大野─小田急相模原駅間にある市有地(約1910平方メートル)。市は土地区画整理事業(1961~67年度)で新駅設置を目的に取得したが、小田急側から回答を得られず断念。事業完了から半世紀以上たったいまも利用方法が決まらず、トタン板に囲まれた状態となっている。

 要望書は防災・防犯上、懸念があるトタン板を早急に外すことや、未利用状態を解消して地域のために利活用することなどを求めている。

 市は来年度に方向性を示す予定で、本村賢太郎市長は「市民と対話し、意見を聞きながら方向性を出していきたい」と話した。

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