【神奈川高校野球】東海大相模、3年生が笑顔で引退試合 門馬前監督と再会、最後のミーティングが実現

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3年生に胴上げされる門馬前監督=東海大相模高グラウンド

 今春の選抜高校野球大会を制した東海大相模が5日、相模原市南区の同校グラウンドで引退試合を行った。新型コロナウイルスの集団感染で神奈川大会を途中辞退し、甲子園春夏連覇の夢を絶たれてから約4カ月半。3年生31人と門馬敬治前監督(51)が再会を果たし、高校野球に別れを告げた。

 笑顔いっぱいの2時間だった。全てが詰まったグラウンドで繰り広げられた3年生同士の対戦は、九回2死からエース石田がマウンドへ。巨人からドラフト4位指名された選抜優勝投手は、門馬前監督の次男、功との対戦を楽しんだ。「みんなの笑顔が見られて良かった」

 不完全燃焼で幕引きとなった最後の夏。ようやく区切りを付けられたという思いはみな同じだ。主将の大塚は「ずっと心残りがあったけど、楽しく試合ができた。仲間っていいな」。試合後、全員で校歌を歌った。

 その後開かれた送別セレモニーでは「最後のミーティング」が実現した。この秋に同校を退職した門馬前監督が3年生へ「このグラウンドで培ったもの、流した汗、涙を自分の財産にしてほしい。全力、本気でやってみて下さい」と激励。「時間はたったが、いい顔をした3年生と会えたことをうれしく思う」と結ぶと、選手らの手で宙を舞った。

 親子鷹(おやこたか)として活躍した功は父へ記念品を贈り、「監督と選手としてはこれが最後なんだな」と感慨深げ。「ずっと小さい頃から夢に見ていたのが相模の野球だった。大学でも目標に向かって頑張っていく」

 築き上げたタテジマのプライドを胸に、次なるステージへ歩を進める。