路上に人が倒れている…高齢者助けた男性2人に「小さな親切」章

 【那覇】公益財団法人「小さな親切」運動本部(東京都、鈴木恒夫代表)は、那覇市泊の路上で倒れている人を助けたとして那覇市内に勤務する赤井田洋一さん(69)と多良間好記さん(66)の2人に、「小さな親切」実行章を贈った。推薦者の仲村正樹さんが10月25日、2人に賞状を手渡した。
 赤井田さんと多良間さんは同じ職場に勤務しており、それぞれ自宅から職場に向かう途中の出来事だった。今年7月20日の午後5時45分ごろ、2人は路上で仰向けになって倒れていた80代と見られる男性を発見。倒れていた場所には杖があり、自力で体を起こそうとしていたが起き上がれない様子だったという。2人は坂道を下った平たんな場所まで男性を抱きかかえて助けた。2人は「ただ目の前に倒れている人がいたから助け、当たり前のことをしただけ。倒れている人を見た以上は素通りできない。ただそれだけでまさかこのような章をいただけるとは思わなかった」と喜びを語った。
 (中川廣江通信員)

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