青島神社再エネ100%へ 宮崎電力の新プラン契約

 宮崎市の青島神社(長友安隆宮司)=写真(宮崎電力提供)=が、再生可能エネルギー実質100%の電力使用をスタートした。エネルギーベンチャー宮崎電力(宮崎市、小野晋太郎社長)の新プラン「ecoる100」と契約。長友宮司は「地域の電力を地域で賄うことは理にかなっている。ゆくゆくは地域全体に広がれば」と話し、クリーンエネルギーの普及を願う。

 全島に4千本を超えるビロウ樹などが自生し、熱帯・亜熱帯植物の群生地は国の特別天然記念物にも指定されている青島。長友宮司は「海面上昇をもろに感じてきた」とし、「世界で脱石炭の流れが広がる中、以前から新電力へ切り替えたいと思っていた。地域が応分の負担をして電力を賄う形は理想的」と見通す。

 「ecoる100」は太陽光発電など化石燃料由来の電力でないことを示す「非化石証書」の仕組みを活用したもので、宮崎電力の全契約の約1割を占める。同社はSDGs(持続可能な開発目標)にも力を入れており、小野社長は「世界的に再エネを使う試みが広がっている。自然豊かな青島から県内全域へクリーンエネルギーの普及が広がれば」と話している。

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