ソトロビマブ、オミクロン株すべてのスパイクタンパク質の変異に効果を示すデータ発表 重症化リスクが高い患者への早期治療において、ソトロビマブが引き続き大きなメリットに

グラクソ・スミスクラインとパートナー会社のVir Biotechnology社が12月7日、新型コロナウイルス治療薬として日本でも承認されているモノクローナル抗体ソトロビマブが、in vitro試験においてオミクロン株のスパイクタンパク質に対して活性を維持していることを示す前臨床データを得られたことを発表しました。

今回の結果は、オミクロン変異株の既知の変異を組み合わせた疑似ウイルス試験によって得られたものであす。これは、スパイクタンパクで確認された37の変化を含みます。

先週、グラクソ・スミスクライン社とVir社は、オミクロン株のスパイクタンパク質に見られる個々の変異の一部について、疑似ウイルス試験を行った前臨床試験データを報告していました。

Vir社のCEOであるGeorge Scangos氏は、以下のように述べています。

「前臨床の疑似ウイルス試験で証明された3倍未満の中和シフトを考えると、新型コロナウイルス感染症の重症化リスクが高い患者への早期治療において、ソトロビマブが引き続き大きなメリットをもたらすことを確信しています」

ソトロビマブは日本、米国および世界の複数の国で新型コロナウイルスの早期治療薬として承認され、使用可能です。

参考英文ニュース

Preclinical studies demonstrate sotrovimab retains activity against the full combination of mutations in the spike protein of the Omicron SARS-CoV-2 variant

© SDMJ Consulting合同会社