水管橋17本に腐食や欠落 長崎市上下水道局が点検 建設水道委

 長崎市上下水道局は7日の市議会建設水道委で、市内の川に架かり、導水管などが通る「水管橋」77本を点検したところ、17本に部材の腐食や欠落などが見つかったと明らかにした。10月に和歌山市の水管橋の一部が崩落し、大規模な断水が発生した問題を受け実施した。
 同局は10月6~13日、口径400ミリ以上の導水管や送水管、配水管が通る水管橋計77本について、職員が目視で漏水や腐食などの有無を確認。いずれもすぐに崩落などが起こる危険性はなかったが、17本には▽塗装の剥がれやさび▽部材の一部腐食▽補助部材の一部欠落▽コンクリート橋脚のひびや欠損-が計22件見つかった。
 部材の一部が欠落していた玉江橋水管橋(中島川河口)については、追加調査をした橋梁(きょうりょう)の専門家が「構造に大きな影響を及ぼす主要部材ではなく、すぐに橋が落ちる恐れはない」との見解を示したという。同局は今後、損傷が見つかった17本の修繕を進める。


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