RSCが全13戦開催予定の2022年暫定カレンダーを発表。ゴールドコーストやNZ戦も復活予定

 2023年へと導入が1年延期されたGen3規定『フォード・マスタング・スーパーカー』と『シボレー・カマロZL1スーパーカー』の発表に加え、12月初開催となった2021年最終戦『バサースト1000』を終えたばかりのRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップが、その週末に併せて来季2022年の暫定カレンダーを発表した。

 3月から11月までのスケジュールで、COVID-19パンデミックにより開催延期措置などの影響を受けた6つのサーキット復帰を含む、全13戦を開催するとアナウンス。また、4年間にわたってシリーズを率いたCEOのショーン・シーマーが、2022年を最後に辞任する意向も表明している。

 2021年のRSCは、およそ2カ月におよぶブレイクを経て変則的な後半戦スケジュールを採用し、シドニー・モータースポーツパークでのナイトレースを軸とした4週連続“Quadruple-Header(クワドラブル・ヘッダー)”を敢行。最終戦は聖地マウントパノラマで10以上のカテゴリーを同時開催するフェスティバル戦を実施した。

 心機一転、3月に開幕を迎える2022年シーズンは、すでに発表済みの復帰戦ニューキャッスルで幕を明け、F1併催のアルバートパーク、パース北部に位置するワネルー・レースウェイ、シリーズお馴染みのウイントン、そして今季開催のなかったニュージーランド戦となるプケコヘ・パーク・レースウェイ、そしてゴールドコーストの有名な市街地を使用するサーファーズ・パラダイスと、6つのサーキットがカレンダーに戻ってくる。

 7月30日から31日にかけてTBA(開催地未定)の会場が1戦残るものの、こちらはシリーズ合同テストのメッカでもあるイプスウィッチ、クイーンズランド・レースウェイのスロット入りが有力視されている。

「COVID-19のパンデミックにより2度のカレンダー改訂を強いられるなど、スーパーカーにとって前例のない2年間が続いたが、2022年シーズンはその柔軟性を経験した後に続く物語となる。これは我々のスポーツの性質を考えると大きな成果だ」と語るのは、RSCのシリーズCEOを務めるシーマー。

「今季のイベントにファンを歓迎することができたのは、素晴らしい成果だった。2022年もすべてのレースが安全に行われ、国の(感染症予防)ガイドラインを遵守し続け、サーキットにさらに多くのファンを迎え入れたい」

「我々としては世界的規模で放送を視聴する大勢の視聴者を通じて、継続的に成長拡大を続けているスーパーカーへの関心と、オンライン上でのプレゼンスの大幅な進捗にとても満足している」

2021年最終戦『バサースト1000』を制覇したチャズ・モスタート/リー・ホールズワース組。その聖地での1戦は、来季“定位置”の10月上旬に戻る
例年『オークランド・スーパースプリント』として開催のニュージーランド戦プケコヘ・パーク・レースウェイも復帰予定

■4年前のCEO就任時、このスポーツに存在する情熱に驚かされた

 そのシーマーは最終戦後にステートメントを公開し、2022年半ばまでは現在の役職に留まったのち、シーズン終了とともにCEOを辞任する計画を明かした。

「チーム、友人、同僚、そしてスーパーカー・コミュニティ全体に、2021年がスーパーカーのCEOとしての私の最後のフルシーズンになることを発表するため、心の底からの感謝を伝えたいと思っている」と、声明冒頭に綴ったシーマー。

「4年前にこの大役を引き受けたとき、私はこのスポーツに存在する情熱に驚かされた。運営組織とボードメンバーを始め、レースチーム、ファン、スポンサーまで。このスポーツが過去2年間、ただ生き残るためではなく前に進み、発展する様を見られたのは本当に光栄なことだった」と続けたシーマー。

「パンデミックを乗り越え、2年間のチャンピオンシップ・シーズンを実現するために、新しい放送契約に署名し、新しいネーミングライツ・パートナーを迎え入れ、事業売却を完了し、そして次世代に繋がる“Gen3”スーパーカーを公開できたことは、我々全員が誇りに思うべきことだ」

「その結果、このビジネスとスポーツは非常に順調な推移を見せている。先週末のバサーストで、このスポーツがどれほど強力なものであるかをふたたび目の当たりにした。ファンがトラックに戻り、我々の評価は14%も上昇した。Gen3の発表は大成功で、未来は明るいままだ」

「過去4年間に達成したことと、新しい所有権グループの能力を考えると、このビジネスとスポーツが過去最高の状態にあることは間違いないし、そのことをとても快適に感じている。過去2年間は誰にとっても苦難の時間だったが、今は幼い子供たちと一緒に家族との時間を優先すべきときが来た」

「そのため、私はスーパーカーのCEOを辞任することにした。今後は米国で新しい役割を引き受けるが、その詳細は新年の初めに発表される。私は来年半ばまでCEOを務め、2022年末まで取締役会に残ってシームレスな移行と継続性を確保するつもりだ。スーパーカー・ファミリーの皆さんが年末年始の休暇を幸せに過ごすことを願っている。2022年にニューキャッスルで再会できることを楽しみにしているよ」

『バサースト1000』後の開催となるサーファーズ・パラダイスを含め、耐久カップ戦の対象イベントも追って発表される見込みだ
2021年新チャンピオンと握手をかわす、シリーズCEOのショーン・シーマー(左)。2022年限りでの退任を表明した

■2022年RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップ暫定カレンダー

Round Date Circuit

Rd.1 3月4~6日 ニューキャッスル市街地

Rd.2 3月26~27日 シモンズ・プレイン

Rd.3 4月7~10日 アルバートパーク

Rd.4 4月30日~5月1日 ワネルー・レースウェイ

Rd.5 5月21~22日 ウイントン・モーター・レースウェイ

Rd.6 6月18~19日 ヒドゥン・バレー・レースウェイ

Rd.7 7月8~10日 リードパーク市街地

Rd.8 7月30~31日 TBA

Rd.9 8月19~21日 サンダウン・モーター・レースウェイ

Rd.10 9月10~11日 プケコヘ・パーク・レースウェイ

Rd.11 10月6~9日 バサースト1000

Rd.12 10月28~30日 サーファーズ・パラダイス

Rd.13 11月18~20日 シドニー・モータースポーツパーク

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