沖縄県「増加続けば注意報も」 飲食の時間や人数制限も コロナ警戒呼び掛け(12月11日朝)

 沖縄県は10日、20~50代の4人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。前週の金曜日から1人減った。直近1週間の感染者22人のうち半数の11人が宜野湾市に集中した。県の糸数公医療技監はこのまま増加が続けば、飲食の時間や人数を制限する「注意報」を出すこともあるとして、警戒を呼び掛けた。

 同日の新規感染者を地域別に見ると宜野湾市3人、中部保健所管内で1人。年代別では20代2人、40、50代が各1人だった。いずれもすでに感染が確認された人と、家族や職場などで接触歴があるという。

 市や保健所管内別の感染動向では、8日までの1週間の人口10万人当たり新規感染者数が北部保健所管内で12.89人、宜野湾市で8.96人となった。県は、同数値が25人を超える場合には、地域ごとに「注意報」を出す方針だ。

 一方で県は、新規感染者のうち軽症者に対して宿泊療養を強く勧める取り組みを始めた。感染「第5波」では自宅療養を選択し家庭内で感染を広げる例が多かったためだという。糸数氏は感染が急拡大し部屋数が足りなくなった場合は、変更もあり得るとしつつ「なるべく軽症者はホテルで療養していただくことを方針として打ち出す」と話した。 (知念征尚)

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