疫病よけの象徴「虎の力借り、良い年に」 藤沢・江島神社に大絵馬お目見え

来年のえと大絵馬を披露する江島神社の相原宮司(左から2人目)=藤沢市

 江島神社(藤沢市江の島)で、来年のえとの虎が描かれた大絵馬(高さ2.6メートル、横幅2.5メートル)のお披露目式が行われた。

 同神社の美術顧問の日本画家片岡華陽さんの作品で、子どもの健やかな成長を祈る思いを込め、3人の稚児が虎を持ち上げている図柄。力強いタッチに華やかな配色を施し、新年にふさわしい明るいイメージの絵馬に仕上がっている。12月2日から参道石段中ほどの踊り場に飾られ、来年1月15日ごろに境内に移される。

 虎の骨から作られた漢方薬が江戸時代末期に流行したコレラの治療薬として使用されるなど、虎は疫病よけを象徴する動物と言われる。相原圀彦宮司は「この2年間、コロナ禍で江の島は多大な影響を受けた。来年は虎の力を借りて良い年を迎えたい」と話した。

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