メッツの新監督探し 最終候補はショウォルターら3人に絞られる

メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、メッツはルイス・ロハスの後任となる新監督の最終候補をバック・ショウォルター、ジョー・エスパーダ、マット・クアトラーロの3人に絞ったようだ。この3人を含む6人の候補者がリモート形式の1次面接を受けたことが報じられていたが、ブラッド・オースマス、ボブ・ゲレン、クレイトン・マカラーの3人は1次面接で脱落したとみられる。最終候補3人との面接が今週行われ、早ければ来週にも新監督が決定する見込みとなっている。

多くの関係者が最有力候補に挙げているのが65歳のショウォルターだ。ヤンキース(1992~95年)、ダイヤモンドバックス(1998~2000年)、レンジャーズ(2003~06年)、オリオールズ(2010~18年)と4球団で合計20シーズンの監督経験があり、最優秀監督賞を3度受賞。通算1551勝の実績だけでなく、ニューヨークの球団で監督経験があることも強力なアピールポイントとなっているようだ。ビリー・エプラーGMがエンゼルス時代にジョー・マドンの招へいを希望するアート・モレノ・オーナーに対し、ショウォルターの招へいを進言していたとの報道もあり、エプラーGMからの評価も高いとみられる。

アストロズのベンチコーチを務めているエスパーダは46歳、レイズのベンチコーチを務めているクアトラーロは48歳とショウォルターより20歳ほど若く、メジャーでの監督経験もないものの、アナリティクス重視の現代野球への適応能力は優れている。前者はAJ・ヒンチやダスティ・ベイカー、後者はケビン・キャッシュという名将のもとでベンチコーチとして活躍し、両者とも他球団の新監督候補として頻繁に名前が挙がる人物。今オフはアスレチックスの新監督候補にも挙げられている。

大富豪のスティーブ・コーエン・オーナーのもとで大型補強を敢行したメッツは、ショウォルターの経験を重視するのか、あるいは名将となる可能性を秘めた若き指導者たちに賭けるのか。新監督決定の日はそう遠くはなさそうだ。

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