横浜で迷子の3歳児保護 「亡き母の目線」で高校生お手柄

感謝状を受け取る椿裕暢さん(左)=保土ケ谷署

 神奈川県警保土ケ谷署は、迷子になった幼児の保護に貢献したとして、高校1年生の椿裕暢さん(15)=横浜市保土ケ谷区=に感謝状を贈った。

 署によると、椿さんは11月16日午後5時ごろ、下校中に通り掛かった同区岩井町の路上で「ママ!」と声を上げて、母親を捜す男児(3)に出会った。男児は近くの商業施設で母親とはぐれてしまったといい、椿さんは男児を励ましながら交番に連れて行った。

 母親の通報で署員が男児を捜していたといい、間もなく再会を果たした。

 9日、新井滋文署長から感謝状を受け取った椿さんは「(男児が)母親と会えたと聞いて本当によかった」と話した。椿さんは昨年7月に病気で母を亡くしており「いつも、子ども目線で行動していた母の姿を見てきたので、今回の行動ができたと思う」と胸を張った。

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