ベッテル「SCの状況は前例のないこと。結果的にポイントを獲れなかった」:アストンマーティン F1第22戦決勝

 2021年F1第22戦アブダビGPの決勝レースが行われ、アストンマーティンのセバスチャン・ベッテルは11位、ランス・ストロールは13位でレースを終えた。

■アストンマーティン・コグニザント・フォーミュランワン・チーム
セバスチャン・ベッテル 決勝=11位

2021年F1第22戦アブダビGP セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)

 まずまずのペースで走れたと思うけど、残念ながら(アントニオ・)ジョビナッツィのアルファロメオの背後を延々と走らされて、そこでのタイムロスがあまりにも大きかった。クリーンエアで走った時のペースは良かった。ただ、それから僕にできることは、あまり多くはなかった。

 終盤のセーフティカーの状況(周回遅れの大半を前に出さなかったこと)は、おそらく前例のないことだったと思う。結果として僕は11位でフィニッシュを迎え、シーズンの最後にポイントを手に入れることはできなかった。

 そして、ルイス(・ハミルトン)とマックス(・フェルスタッペン)のふたりにおめでとうと言いたい。今年の彼らは、どちらもワールドチャンピオンに相応しかったと思うからだ。

■アストンマーティン・コグニザント・フォーミュランワン・チーム
ランス・ストロール 決勝=13位

2021年F1第22戦アブダビGP ランス・ストロール(アストンマーティン)

 トリッキーなレースだった。終盤のセーフティカーでは、周回遅れが前に出ることを許されず、その恩恵を受けられなかった。それがとても残念で、なぜそういうことになったのか理解できない。僕らはあそこでもう一度ピットに入るという決断をした。そして、レース再開後にはいくつか順位を上げて、もしかしたらポイント圏内にも入れるかもしれないという最後のチャンスだったんだ。

 13位という結果は、このシーズンと僕のグランプリ100戦目の締めくくりとして、望んでいたものではなかった。だが、今年も多くのことを学んだので、2022年に向けてその経験が大いに役立つだろう。アストンマーティンのF1復帰初年度に、その一員となることができて光栄だった。このチームに輝かしい未来が待っているのは間違いないと思う。

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