相模湾で軽石を初めて確認 3管、真鶴岬から17キロ沖

相模湾で確認された軽石とみられる漂流物(第3管区海上保安本部提供)

 小笠原諸島南方の海底火山・福徳岡ノ場の噴火で発生したとみられる大量の軽石が沖縄などに漂着している問題で、第3管区海上保安本部(横浜)は14日までに、軽石とみられる漂流物を相模湾の海上と千葉県館山市の沿岸で発見したと発表した。県内海域での確認は初めて。

 海洋研究開発機構(JAMSTEC、本部・横須賀市)は同日、「今後、相模湾に入ってくる軽石とみられる漂流物は増加する可能性がある」との予測を公開した。

 3管によると、漂流が確認されたのは真鶴町の真鶴岬から東へ約17キロの相模湾中央部付近で、半径約3.5キロの範囲内に幅1~2メートルの筋状となって浮かんでいた。大きさは数ミリ~1センチ程度という。

 11日午前にパトロール中の巡視艇が発見。相模湾沿岸を陸上から捜索したところ、海岸では見つからなかったという。ただ、周辺海域を広く漂流している可能性があることから、付近を航行する船舶に注意を呼び掛けている。

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