DeNA外野底上げ&手薄な右の代打に 大田泰示獲得でもたらす“好影響”とは?

DeNAが獲得を発表した大田泰示【写真:荒川祐史】

大田は日本ハムを自由契約となっていた

DeNAは14日、日本ハムを“ノンテンダーFA”で自由契約となっていた大田泰示外野手の獲得を発表した。大田にとっては東海大相模高時代を過ごした神奈川で、プロ14年目を迎えることになる。チームにとっては外野陣の底上げ、さらに右の強打者という大きな補強になった。

DeNAの今季の外野陣は、左翼を主将の佐野が141試合、中堅を桑原が122試合、右翼をオースティンが100試合先発とほぼ固定されていた。その他では、左翼で楠本が17試合、関根が17試合、中堅で神里が14試合に先発したが、レギュラー陣との差は大きかった。

大田は今季、先発出場は中堅で5試合、右翼で38試合にとどまっているが、2017年~2020年まで4年連続100試合以上に出場した実力者。競争の活性化とともに、外野陣の底上げには大きな力となりそうだ。

またチームは右の代打が不足している。今季の代打陣の成績を見てみると、楠本の代打打率.295(44打数13安打)がトップ。山下(.235)、倉本(.231)、関根(.231)らがいたが、右打者では細川が.115(26打数3安打)と苦戦した。勝負強さを見せていた中井も今季限りで引退。右の代打が手薄だった。

現在31歳の大田。若手の多いDeNAの中ではいきなり外野陣最年長となる。野手でも大和、宮崎、伊藤光に次ぐ年長者。2008年ドラフト1位で巨人に入団し、日本ハム移籍を経た豊富な経験を後輩たちに受け継ぐことも使命となりそうだ。(Full-Count編集部)

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