韓国紙「嘲笑していた日本の防疫に韓国は敗北した」「世界最高などと過度に誇り...文大統領は謝罪を」

韓国紙がコロナ防疫対策をめぐる日韓の対応を比較し、自国を批判する記事を掲載した。ヨンナン日報は14日、ソ・ミン檀国医大教授の寄稿文『日本にさえ敗北したK防疫』を掲載した。

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ソ教授は自国に対して「他の国(日本)の一時的な状況悪化については《大失敗》《(韓国への)完敗》など言い、大声で結論を出す」とし、「他の国の防疫政策の背後にどんな悩みと計算があるのか深く覗かないまま、表面的な観察だけでK-防疫がまるで《世界最高》というような過度な誇りに陥ったのではないかと振り返る必要がある」と批判する。

ソ教授は「(韓国民が)政府統制によく従い、マスク着用率世界1位の国民のおかげで感染者が少なかっただけで、韓国政府はコロナ防疫に終始一貫して無能だった」とし、「ワクチン調達が遅れたことももそうだが、自営業者だけを死地に追い込んだことは《庶民のため》を掲げる政権がしてはいけないことだった」「ソーシャルディスタンスを政治的立場が異なる人を統制する手段として使用した」などと批判した。

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ソ教授は、文政権が「日本よりも韓国が防疫をもっと上手にしている」ことを拠り所にしていたとし、「二度と日本に負けないという大統領の誓いもあったが、35年間植民地だった過去のために日本には負けたくなかったのが国民感情ではなかったか?」と指摘する。

そして、東京五輪後に日本で感染者が一時急造したときに韓国マスコミが「統制不能」「都市封鎖検討」「医療崩壊」などの言葉を使って「日本の状況を嘲笑した」とし、「日本がワクチン接種を終えるには126年かかる」と報じたメディアもあったとソ教授は伝えた。

ソ教授は一方で日本のワクチン接種政策を分析し、「ほとんどの国が購入したワクチンを直接接種に活用したのとは異なり、日本はワクチン3種に対して自国民を対象に別途臨床試験を行った」とし、「日本の歩みは非常に異例だった」としつつ、それへの批判についても「日本政府は揺れなかった」と指摘した。それらが功を奏しているというのがソ教授の見立てだ。

ソ教授は、日本で感染者が急減している現在、韓国メディアがこれをミステリーと呼び、「コロナ検査の数字を減らしたためではないかという分析をしている」ことや、「反日感情にとらわれたネットユーザーたちは《日本が感染者数を操作しているのではないか?》という」ことを取り上げつつ、「操作というのはあまりに馬鹿馬鹿しい」と指摘した。

ソ教授は最近7日間の日韓における感染者数を比較し、「日本113人、大韓民国6097人。ここに加え、日本はコロナ死亡者が0人の日も何度もあるので、《再び日本に負けません》という文在寅大統領の言葉は、少なくともコロナ防疫においては間違っていた」とし、「今でも現政府がK-防疫が虚像だったことを認めて謝罪してほしい」と促した。

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