ジョージ・ハリスンの名曲「My Sweet Lord」初MVにマーク・ハミルとフレッド・アーミセンが出演

George Harrison - Photo: Youtube/Apple Corps

ジョージ・ハリスン(George Harrison)のアイコニックな名曲「My Sweet Lord」の初の公式ミュージック・ビデオが、日本時間12月16日午前2時に公開される。

<ミュージックビデオ:George Harrison – My Sweet Lord (Official Video)>

ジョージ・ハリスンの公式ツイッターに投稿されたこのビデオのティーザー映像では、映画『スター・ウォーズ』のルーク・スカイウォーカー役として知られるマーク・ハミルが、メン・イン・ブラック風の衣装で登場したコメディアンで俳優のフレッド・アーミセンに、謎めいた特製スキャナーの使い方を指導する様子が映し出されている。

同ビデオに関して、現時点でまだ多くは明かされていないが、大きな役所を担うと思われるこの2人の映像は、ロサンゼルスのダウンタウンにある“The Last Bookstore”で撮影されたそうだ。

今年発売50周年を迎えたジョージ・ハリスンの傑作アルバム『All Things Must Pass』に収録されている「My Sweet Lord」は、彼にとって自身初の全米・全英No.1シングルであり、1971年にイギリスで最も売れた楽曲として知られている。たが、ジョージが作曲したこの「My Sweet Lord」を最初に録音したのはジョージではなかったことをご存知だろうか。彼はこの曲をビリー・プレストンに提供し、1970年9月にリリースされたアルバム『Encouraging Words』に初収録された。

ビリー・プレストンの同アルバムには、エリック・クラプトン、ボビー・ウィットロック、カール・レイドル、そして今作の直後にデレク・アンド・ザ・ドミノスを結成したジム・ゴードンなど、『All Things Must Pass』にも登場し、この時期のジョージ・ハリスンの音楽世界と密接に繋がっていたミュージシャンたちが多く参加している。ボビー・キーズとジム・プライスがホーンを演奏し、ビリー・プレストンの「My Sweet Lord」では、エドウィン・ホーキンス率いるゴスペル・シンガーたちがバック・ヴォーカルを務め、ゴスペル特有のサウンドに仕上がっている。

一方で、ジョージ・ハリスンの「My Sweet Lord」のレコーディングは、アビイ・ロード・スタジオでのセッションを共同プロデュースしていたフィル・スペクターと共に行われ、このヴァージョンにも参加したビリー・プレストンをはじめ、エリック・クラプトン、リンゴ・スター、ジム・ゴードン、そして当時アップル・コアと契約していたバッドフィンガーの4人のメンバーも参加した。

最終ヴァージョンの制作にあたり、ジョージとフィル・スペクターは、数あるリズム・トラックの中から、ベースにクラウス・フォアマン、セカンド・キーボードにゲイリー・ライトらを起用したマスター・テイクを選んだ。また、メイン・セッション後にピーター・フランプトンがアコースティック・ギターを加えた可能性もあるとされている。ジョージのスライド・ギター・パートとジョン・バラムによるオーケストラ・アレンジは、ロンドン中心部にあるトライデント・スタジオでオーバー・ダビングされた。

Written By Will Schube

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