「美術・映画」などの表現活動の場におけるジェンダーバランスを調査!不均衡の実態が浮き彫りに

新しい未来のテレビ「ABEMA(アベマ)」が、「ABEMA NEWSチャンネル」にて、ニュース番組『ABEMA Prime』を平日夜9時から生放送している。

2021年12月13日(月)の放送では、「表現の現場調査団」が美術、文芸、演劇、映画などの表現の場におけるジェンダーバランス(男女比率)について調査したデータをもとに、表現活動の賞レースでの受賞者・審査員や美術大学で評価する立場にある教員が、男性に偏重している実態を報じた。

お笑い芸人のカンニング竹山は「今まで気付かなかったけど、言われてみたらそうだ」と驚きの表情を見せた。「表現の現場調査団」の調査に協力した評論家の荻上チキは、表現の現場におけるジェンダーバランスの調査結果について解説した上で「表現の現場だけが特別ではない。あらゆるところでハラスメントや男女の偏りがある。表現の現場は、本来なら自由な表現ができる場所なはずなのに、表現の現場“でも”ハラスメントがある」とコメント。

職場におけるジェンダーバランスについて、テレビ朝日の田中萌アナウンサーは「女性の中には、出産で休まなければいけない期間があることは事実で、それが女性の社会進出を狭めているように感じる。だからこそ、男女関係なく、自分の行きたい道を実現できるような社会になってほしいと思う」と自身の考えを語った。ジャーナリストの堀潤は「先進国の中でも、日本は高等教育を受けている女性の割合は高いが、その学問を活かせる仕事に就いている割合をみるととても減ってしまう。組織の中の評価システムの構築や、いつまでも生業とする環境ができていないことを表しているように思う」と問題提起をした。

また、偏りがある背景について竹山は「例えば、幼稚園の時に『女の子に優しくしなさい』や『女の子を守りなさい』といった教育があった。その教育があるから、社会に出ても、男性が女性を守らなくてはならないような気持ちが心のどこかであるように思う。本当の意味で男女平等になるためには、その教育から変えていかなきゃいけないのではと思う」とコメント。さらに、堀も「社会が一丸となって何かを打破しなきゃいけない時は、大きいスローガンで向き合う。次に何かを変えていく段階になった時には、個別の具体的な事例から1つずつ改善していくことが必要。だから、“男性”か“女性”か、という主語だけで語って良い場面とそうじゃない場面がある。だが、『個別の声にも耳を傾けられていますか?』と言うと、バリエーションも多いし、時間もかかるし、忍耐も必要だと逃げて行ってしまう。だからこそ、各論をやり続けたい思いもある」と自身の考えを語り、竹山も同意した。

放送の様子は、現在も「ABEMA」にて見逃し配信中。

■『ABEMA Prime』 放送概要

放送日時 :毎週月~金曜 夜9時~夜11時  ※生放送

放送チャンネル:ABEMA NEWSチャンネル

(C)テレビ朝日

(C)AbemaTV,Inc.

© 株式会社ジェイプレス社