「練習が退屈である必要はない」メジャーリーガー御用達施設が教える育成法

メジャーリーガー御用達施設「ドライブライン」の育成法とは?

大谷翔平も訪問した「ドライブライン・ベースボール」のアカデミーで行われる練習

野球の本場、アメリカの野球少年・少女はどんな練習をしているのだろうか? エンゼルスの大谷翔平投手をはじめ、数多くのメジャーリーガーが足を運ぶトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール(以下、ドライブライン)」の子ども向けアカデミーでは、メディシンボールを使って、楽しくできる練習を行っている。

【動画】遊び感覚で楽しくできる! メディシンボールを使った“ドライブライン流”練習法

同施設ではメディシンボールをバトン代わりにリレー競争したり、簡易的なネットを張ってトスし合ったりと競技性を持たせたものが多い。公式インスタグラムには「これは私たちの13歳未満のアカデミーチームが練習終わりに6ポンド(約2.7キロ)のメディシンボールをトスしているところです。野球の練習は退屈である必要はありません。子どもたちに楽しんでもらいましょう」と記されている。

重さは6ポンド(約2.7キロ)のボールで楽しく

公式ブログでも練習の意図を「子どもたちが置かれる環境が多様であればあるほど、より多くの動作を経験することができ、運動能力の向上に繋がります」と説明。タスク目標には「課題解決、速く動くこと、速く物を動かすこと、加速・減速を意図すること、競い合うこと、そして楽しむこと!」であるべきだとしている。

ボールの重さは12歳未満の場合、投げる動作が入るものに関しては軽ければ軽いほどよく、持って運ぶ系の場合はほとんどの子どもがタスクを難なくこなせるぐらいの重さがいいという。

楽しく、様々な動きを経験することが運動能力の向上、ひいては野球の技術向上にも繋がる。野球の本場、アメリカの教えは日本の指導者・保護者にも参考になるはずだ。

○ドライブライン・ベースボール
2008年にガレージから誕生した、シアトルを拠点とする野球トレーニング施設。最新技術を用いたデータ解析で選手個々の特徴を掴み、それぞれに合った指導を行う。エンゼルスの大谷翔平投手やドジャースのトレバー・バウアー投手など、数多くのメジャーリーガーが訪問。日本でもソフトバンクが2019年にスタッフを秋季キャンプに招待するなど注目を集めている。

【動画】遊び感覚で楽しくできる! メディシンボールを使った“ドライブライン流”練習法

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