新潟県と東京医科大学が、医学部地域枠に係る協定を締結

地域枠に係る協定を締結する、花角英世新潟県知事(写真左)と、東京医科大学の林由起子学長(写真右)

新潟県は17日、東京医科大学(東京都新宿区)と県の地域枠を設定する「地域枠に係る協定」を締結し調印式を行った。東京医科大学医学部において、2022年度から新たに新潟県地域枠を設定するもので、新潟県内の医師不足や地域偏在を解消し安定的な地域医療の確保を図るため、医学生及び卒業医師が地域医療を担う医師の養成することを目的として協定が締結された。

協定書への署名を行った花角英世知事は「新潟県は医師の確保に苦しんでおり、また県内における偏在という課題も抱えている。県民が望む医療を持続可能な形で提供していける環境をつくっていかなければならない。東京医科大学が持つさまざまな知見や力を、新潟県の医療環境の整備への力添えをいただきたい。地域枠に応募していただけるよう、県内の高校生などに広く周知するよう取り組んでいきたい」と話した。

林由起子学長は「新潟県の医師不足において貢献ができればと考えており、今回の締結を嬉しく思う。新潟県には東京医科大学OBの先生がいるので、コンタクトをとりながら地域枠の学生が学んでいっていければと思っている。また、来年度から地域医療コースをつくったので、毎年新潟に実習にきてもらい新潟のいいところを吸収してもらいたい。新潟が学ぶ場として加わったことは、とてもありがたい」と話した。

調印式には花角知事、林学長のほか、東京医科大学の三苫博副学長、新井宏文アドミッションセンター長、新潟県からは新潟県福祉保健部の松本晴樹部長らが参加した。

地域枠設定の初年度となる2022年度は、定員の2人がすでに決定している。

協定書に署名する花角英世新潟県知事(写真左)と、東京医科大学の林由起子学長(写真右)

(左から)松本晴樹福祉保険部長、花角英世知事、林由起子学長、三苫博副学長

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