東浜で52.7センチのチンシラー

 亀谷長治さんはチンシラー釣りの名手で、ウキ止めを付けず、ウキを沈ませて深い棚を探る「沈め釣り」と呼ばれる釣法で実績を上げている。今年2月に55センチ、2.52キロの自己記録を釣った。
 12月2日もチンシラーを狙って早朝4時から自宅近くの東浜で竿を出し、昼すぎまでに25センチから35センチのチヌ5匹やメッキなどを釣った。午後1時になって道糸が引ったくられるようなアタリがあり、勢い良く道糸が引き出されたので、リールのドラグを少し締めたら、50メートルほどで最初の走りが止まった。
 その後もラインを巻いては引き出されることを繰り返し、4分ほどでタモに納めることができた。これが今年3番目の大物となる52.7センチ、2.6キロのチンシラーだった。
 これから大型チンシラーが狙えるシーズンで、亀谷さんの記録更新への挑戦は本番を迎える12月5日、ハイサイ探偵団と遊漁船バディの与那城船長呼び掛けで軽石撤去作業が行われた。
 当初は仲尾次漁港だけの予定だったが、1500人以上のボランティアが集まったので急きょ、真喜屋ビーチ、屋我地漁港の2カ所を追加。2時間ほどで各会場の軽石置き場には大量の軽石が集められた。
 これだけ大量の軽石を除去したのにも関わらず、漁港内にはまだまだ大量の軽石が浮いていた。被害の大きさを感じた。
 (おきなわ釣王国社 仲栄真修)
 

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