「ぎりぎり防げて良かった」 コンビニ店長らが詐欺防止 時津署が感謝状 

署長感謝状を受けた宅島さん(左)と、店長の代理で出席したオーナーの江川さん=時津署(同署提供)

 時津署は特殊詐欺被害を未然に防いだとして、長崎県西彼時津町のセブン-イレブン時津浜田郷店の店長、江川久美子さん(60)と従業員の宅島早織さん(39)に署長感謝状を贈呈した。
 同署などによると、10月11日午前11時すぎ、70代女性が電子マネーを購入しようと来店。宅島さんが「何に使うのですか」と尋ねたところ、女性は「当せん金の連絡がきた」などと返答した。詐欺を疑った宅島さんは江川店長と2人で購入を引き留め、連絡を受け駆けつけた同店オーナーで江川店長の夫彰彦さん(61)が粘り強く説得した。だが女性は聞き入れず店を出たため警察に通報。署員が手分けして管内のコンビニ店を捜して女性を見つけ、被害を防いだ。
 9日の贈呈式で黒岩茂久署長は、江川店長の代理として出席した彰彦さんと宅島さんに感謝状を手渡した。宅島さんは「ぎりぎり防げて良かった。身近な人にも周りの声掛けが大事だと改めて感じた」と話した。


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