1000人超の消費税を誤徴収 長崎医療センター 出産入院時の診療費

 本来非課税となる出産入院時の診療費について、国立病院機構長崎医療センター(長崎県大村市)が消費税を誤って徴収していたことが17日、分かった。誤徴収は判明した分だけで2016年4月から21年3月までの1024人分、総額約25万円だった。
 同センターによると、医事会計システムで費用計算する際に誤って課税処理していた。ほかの公的病院で同様の事案があったため調査し、今年4月に発覚。記録が残る16年4月以降の対象者の特定を進めてきた。
 1人当たりの誤徴収額は最大約2200円。同センターは誤徴収分に遅延損害金を上乗せした額を返金する予定。22日以降、対象者に文書で通知し、相談窓口も設置する。16年以前であっても申し出があれば母子手帳などで確認し、返金する方針という。
 同センターは全ての徴収料金で課税が適正か確認した。税法改正時やシステム仕様変更時には、税理士と連携して対応するなどの再発防止策を取るとしている。

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