「帰り道分からない」90歳女性を交番へ 横浜の小5男児2人「困っている人いたら助けるのが当たり前」

感謝状を受け取り笑顔の松尾直紀君(左)と高志保ヤマト君=青葉署

 道に迷って自宅に帰れなくなった高齢女性の保護に貢献したとして、神奈川県警青葉署は17日、ともに横浜市立荏田西小学校5年の松尾直紀君(11)と高志保ヤマト君(10)に感謝状を贈った。

 署によると、3日午後5時ごろ、2人は同市青葉区の公園で、女性(90)から「家までの帰り道が分からなくなってしまった」と声を掛けられた。「困っている人がいたら助けるのが当たり前」(松尾君)と2人で協力して近くの交番に女性を連れて行った。

 署員が交番に不在だと分かると、臨機応変に高志保君の携帯電話で110番通報。その場を離れたがる女性を「警察官が来るまで待ちましょう」と引き留めた。

 女性は身元が分かるものを所持しており、駆け付けた署員が親族に連絡。女性は無事、自宅に戻った。

 高志保君は「通報するのは初めてで緊張したけれど、行動に移すことで人助けができてよかった」と話した。

 松尾君と高志保君はクラスメート。感謝状を手渡した中島敦志署長は「優しさと、勇気ある行動」と2人の好連携をたたえた。

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