【MLB】エンゼルス事故死右腕の遺族が願い 「34」継承シンダーガードに「CY賞を獲って」

ノア・シンダーガードは背番号「34」を背負う【写真:Getty Images】

エイデンハートは2009年、シーズン初登板後に交通事故死した

2009年に交通事故死したニック・エイデンハートさんの遺族が、ノア・シンダーガード投手が背番号「34」を引き継ぐことに喜びの思いを口にした。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が伝えた。

エイデンハートさんはメジャー2年目だった2009年4月9日(日本時間10日)、シーズン初登板後に飲酒運転をしていたドライバーの車に追突されて命を落とした。エンゼルスはそれ以降、エイデンハートさんが背負っていた「34」を他の選手に与えていなかった。

エイデンハートさんの義父デュエン・ギジェスさんは「この背番号を付けるうえで、ノア・シンダーガード以上に相応しい選手はいない。それが私たち(遺族)の意見です。ニックの存在や彼の身に起きた出来事を知らない世代のファンもいることでしょう。そして13年が経ち、ニックについての話が活発になる時が来たのかもしれない」と語った。

シンダーガードは11月、ラジオ番組で「誇りを胸に抱いてその背番号を付けたい」と思いを口にした。代理人を務めるライアン・ハミル氏によると、テキサス州出身のシンダーガードがメッツで34番を付けていたのは、同じテキサス州出身のノーラン・ライアンに敬意を表すためだったという。エンゼルスと契約後、ミナシアンGMらが背番号「34」を付ける後押しをした。

ギジェスさんは、シンダーガードに「背番号34を付けてサイ・ヤング賞を獲ってくれることを願っています」と思いを込めた。(Full-Count編集部)

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