小田急グループのベーカリーチェーン「HOKUO」 2月末に全39店閉店 うち10店は「ドンク」に譲渡

「HOKUO」横浜相鉄店

 小田急電鉄(東京都)は21日、グループ会社「北欧トーキョー」(座間市)が運営するベーカリーチェーン「HOKUO(ホクオー)」全39店舗を来年2月28日に閉店すると発表した。新型コロナウイルス禍の外出自粛による売り上げ不振などが要因。一部はベーカリーチェーン「ドンク」(神戸市)に事業譲渡する。

 小田急沿線に展開している新百合ケ丘、相模大野、海老名など計10店をドンクへ来年3月15日付で譲渡する。譲渡に伴い、北欧トーキョーの正社員約70人は、ドンクへ移籍するという。

 同社は1988年、製パン企業「北欧」と小田急グループの共同出資によって設立。後に小田急電鉄の完全子会社となった。

 担当者は「コンビニエンスストアなどとの競争が激化していた上、駅前の人出が減ってコロナ禍前の売り上げを見込めなくなった」と話している。

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