【独自】米兵ら大麻密輸疑い、税関と沖縄県警が摘発 犯行の背後に組織か

 米国から営利目的で大麻などの違法薬物を密輸したとして、沖縄地区税関と県警組織犯罪対策課が在沖米海兵隊所属の海兵隊員2人を含む複数の米軍関係者らを大麻取締法違反などの容疑で摘発していたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。県警は犯行の背後に海外密輸組織がいた可能性を視野に入手経路などの捜査を進めている。 摘発されていたのはいずれも在沖米海兵隊所属の伍長(26)と上等兵(25)ら。両被告の起訴状によると、今年4月、氏名不詳者と共謀の上、米カリフォルニア州の郵便局から大麻約155グラムと大麻リキッド4.47グラムを送付し、県内に持ち込もうとしたとしている。大麻は羽田空港から浦添市のキャンプ・キンザー内米海兵隊郵便局に送られたが、税関の検査で発見された。捜査関係者によると、今年に入り米国からの郵便物を用いた違法薬物の密輸が相次いでいたという。

 県警と税関は米海兵隊員らを受け取り役にした密輸組織がいた可能性を視野に捜査している。【関連記事】
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