長崎県知事選 中村氏が4選出馬表明、大石氏も 山本氏は断念

4選出馬を表明した中村氏=県議会議場

 長崎県の中村法道知事(71)は21日の定例県議会最終本会議で、任期満了に伴う知事選(来年2月3日告示、20日投票)に4選を目指して立候補すると表明した。また21日、厚生労働省の元官僚で本県出身の医師、大石賢吾氏(39)も記者会見し出馬を表明。一方、自民党県連幹事長の山本啓介県議(46)は記者団に出馬を断念する意向を示した。他にも立候補の動きがある。
 中村氏は本会議で「県内では大小さまざまなプロジェクトが進展し大きな変革の時期を迎えている。出馬が県政や県民にとってより良い選択であるのか自問自答を繰り返してきた」と胸中を明らかにした。
 九州新幹線長崎ルートの全線フル規格化、東彼川棚町での石木ダム建設事業、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致など課題が残されており、諸団体から、解決に向け引き続き全力を尽くすよう求められたと説明。「改めて初心に立ち返り、具体的な成果を県民に返すことが私の責務と考え、出馬を決意した」と述べた。
 本会議終了後、中村氏は記者会見。多選や高齢批判について「しっかり心に刻みたい。課題に真正面から向き合う心構えはできている」とした。また無所属で立候補し、政党や団体に推薦を求める意向を明らかにした。
 中村氏は南島原市出身。長崎大卒。1973年、県に入庁。総務部長や副知事などを歴任し、2010年2月に初当選した。


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