長崎・中村知事 今議会中に態度表明 4選出馬「熟慮重ねる」

 長崎県の中村法道知事は2日の定例県議会一般質問で、任期満了に伴う知事選(来年2月3日告示、同20日投開票)に4選を目指して立候補するかどうか「熟慮を重ねている」として、今月21日の議会最終日までに態度を表明する意向を明らかにした。
 八江利春議員(自民・県民会議)らの質問に答えた。
 八江氏は知事の3期12年を「立派に頑張ってきた」と評価した後、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致や石木ダム建設、九州新幹線長崎ルートの全線フル規格化など「道半ば」と指摘。「これから4年間さらに全力投球してほしい」と出馬を求めた。
 これに対し知事は、来年秋の新幹線暫定開業に加え、情報化やデジタル化の急速な進展など社会環境の変化を挙げ「新たな発想で施策を展開する必要がある」と答弁。一方で「未解決の課題も残されており、いま一度県政の発展に尽力すべきとの声もいただいている」とし、「現在、自問、熟慮を重ねており、今議会中には方向性を示せるようにしたい」と述べた。
 宅島寿一(自民)、小林克敏(自民・県民会議)両議員にも同様の答弁をした。
 現時点で知事選に立候補を表明した人はいないが、非自民の一部に出馬を模索する動きがある。

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