「通いとっくり」現代版 日本酒を専用ボトルで 1月から4月まで月替わりで持ち帰り 上越・妙高市酒販店有志

 上越、妙高両市の酒販店有志でつくる「酒らぼ」は来年1月から4月まで、客が月替わりで日本酒を専用ボトルに入れて持ち帰る「ハチドリプロジェクト」を行う。

 江戸時代、客が酒屋に借りた容器(とっくり)を持って店に行き、酒を注いでもらって持ち帰る「通いとっくり」の現代版。参加者は6600円(税込み)を支払い、1月に450ミリリットル入りの専用ボトルに酒を詰めてもらい持ち帰る。2月以降4月まで、毎月ボトルを持って行くと、違う銘柄の酒を注いでくれる。

専用ボトルで1月から4月まで違う銘柄の日本酒を楽しめる

 県の「消費喚起・需要拡大プロジェクト」応援事業の採択を受けた。酒らぼは南米のおとぎ話「ハチドリのひとしずく」から着想を得て、「自分たちが地産地消の粋である日本酒を地域に届ける役」とし「ハチドリ―」と名付けた。

 「酒らぼ」の飯島達徳さん(39、ほていや酒店)は、「街の酒販店は入りづらいと思われがち。『ハチドリ―』を店に来てもらえるきっかけにしたい」、三上雄一郎さん(34、三上酒店)は「気軽に足を運んでもらい、新たなお客になってもらえたら」と話した。

 「ハチドリ―」の申し込みは次の9店で。定員に達し次第受け付け終了。酒入りボトルの引き取りは来年1月5日から。

 ▽酒のいしかわ(上越市南本町3)▽松井酒舗(同市南本町1)▽立原酒店(同市栄町)▽ほていや酒店(同市西城町2)▽三上酒店(同市東城町3)▽八木酒舗(同市北本町2)▽やまぎし酒店(妙高市諏訪町1)▽横川酒店(上越市春日新田1)▽増井酒店(同市西本町3、エルマール内)

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