オミクロン株、国内での市中感染初確認 大阪府吉村知事明かす

 大阪府の吉村洋文知事は22日、府内で新型コロナウイルスの変異株である「オミクロン株」の市中感染とみられる例が判明したと明らかにした。国内初の例とみられる。

大阪府内で市中感染例が3人判明

 吉村知事によると、22日に府内で判明したオミクロン株の感染例は4人で、そのうち3人は家族で海外渡航歴がなく、感染経路不明という。3人はすでに入院しているが、症状は軽いとしている。

 吉村知事は「市中感染にあたる」とし、この3人のほかにもオミクロン株と判明する可能性があるとしたうえで「府民におかれましては、市中感染があるという前提で基本的な感染対策の徹底をお願いしたい」と呼びかけた。

 その後、府からより詳しい発表がなされた。3人は大阪府内在住の5人家族で、感染が判明したのは30代の両親と未就学児の子ども1人。両親はワクチンを2回接種済だった。残りの家族2人も新型コロナ陽性が判明しており現在ゲノム解析中だが、状況を踏まえれば2人ともオミクロン株である可能性が濃いという。

 感染したうち30代の父親は寝屋川市内の小学校教師で、今月17日まで出勤していたことが分かっているため、市では父親が勤めていた学校の全職員・全児童に対しPCR検査を実施する方針。

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