韓国紙「韓国の防疫は日本と台湾に置いていかれた」「医療現場は阿鼻叫喚...統制不能の状況に」

ソウル経済新聞は24日、『世界最高とされた<K防疫>はどのようにして日本と台湾に置いていかれた』というタイトル社説を掲載した。

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同紙は韓国で新規感染者が急増している状況について「世界最高を自負していた《K防疫》が統制不能の状況に陥った」としつつ、感染者数が一日に約7千人に達した韓国に比べ、台湾と日本が100人以下に留まっていることを指摘した。

同紙は「台湾の秘訣は情報技術(IT)を活用した徹底した科学的防疫と国民の自発的参加を誘導した防疫行政だ」とし、「台湾防疫当局は、先制措置、快速対応、透明公開などの原則の下、ワクチン開発・調達状況を加減せずに公開し、台湾国民はこれに積極的に協力した」と説明した。

日本については「高強度のソーシャルディスタンスと10代の高い接種率、外国人流入強力遮断などに支えられたものだ」と評価する。

一方で韓国については「私たちはK防疫の初期成果に陶酔し、ワクチンの確保からして遅すぎた」とし、「しかも最近はきちんと準備せずに《段階的日常回復(ウィズコロナ)》を推進し、感染者急増で再びソーシャルディスタンスの強化に戻る事態を招いた」「溢れる新規感染者と重症患者によって病床不足まで重なり、医療現場は阿鼻叫喚だ」と伝えた。その上で「医療体系の崩壊事態を防ぐため、病床・医療陣の確保もこれ以上延期してはならない」と訴えている。

韓国経済新聞は24日、『コロナ《飲む治療剤》の確保…日本200万名VS韓国16万名分』というタイトル記事を掲載した。

飲むコロナワクチンとして開発され、その予防効果や医療機関への負担軽減効果が期待されているファイザーの「パクスロビド」について同紙は取り上げつつ、同薬の韓国の確保量が16万人分に留まっており、200万人分を確保したとされる日本に比べ極めて少ない量であることを強調した。

同紙は「韓国政府が現在まで確保したパクスロビドは16万人分。米国(1000万人分)はもちろん、英国(275万人分)、日本(200万人分)など主要国に比べて著しく少ない」とし、人口比で考えても「あまりに少ない」と強調した。その上で「ファイザーやモデルナワクチンの遅れた導入により国民が被害を受けたのと同じ状況が繰り返される可能性がある」との医療界の懸念を伝えた。

これら報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「韓日台の共通点は陸路が塞がれ飛行機でのみ入出国が可能なこと。すなわち欧州と比べて難易度が低い」

「K防疫の喧伝するころからこうなると思っていたよ…」

「文在寅の空振り」

「ファイザーは米国の会社なのに我々に量を確保してくれると思わない…」

「…政府は正気か?ちょっと本当に頼むよ…」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。

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