足利市は24日、同市葉鹿町の特別養護老人ホーム「プロムナードひこや」で、市内の高齢者施設では初めてとなる新型コロナウイルスワクチンの3回目の追加接種を行った。県内市町では早期の取り組みとなる。
この日は、6月24日までにファイザー社製ワクチンの2回目接種を終えた67~101歳の入所者53人と職員7人が、モデルナ社製ワクチンの交差接種をした。入所者らは施設内のホールに集まり、順番に医師や看護師から接種を受けた。
当初、入所者計60人が接種を受ける予定だったが、2回目から6カ月経過していない人や体調不良の人が対象外となったため、余剰分のワクチンを職員の接種に回したという。
市は在庫を保有するモデルナ社製のワクチンを活用し、約2200人の高齢者入所施設の利用者と職員を対象に、年明けから3回目の接種を本格化する方針。
栃木県内では、医療従事者の3回目接種は既に始まっている。新変異種「オミクロン株」拡大を受け、高齢者の3回目接種への動きも今後、活発化しそうだ。