橘神社で約14メートルの大門松完成 清福招来願い天高く 雲仙・千々石町

完成した大門松の前で神楽を舞う中学生=雲仙市千々石町、橘神社

 清福招来(せいふくしょうらい)を願い天高く-。長崎県雲仙市千々石町の橘神社で26日、年末恒例となった高さ約14メートルの大門松が完成。清祓(はら)いの神事の後、地元中学生が神楽を舞い花を添えた。
 大門松造り実行委(馬場勝委員長、12人)が2000年末から毎年設置している。今年も11月下旬から製作。48本の竹を高所作業車で組み上げ、胴回り約8メートルの土台を南天や松、梅の枝などで飾り付け。しめ縄で縛って仕上げた。
 神事の後、市立千々石中の生徒7人がはかま姿で神楽を披露。地元住民でつくる肥前千々石鉄砲隊が甲冑(かっちゅう)姿で火縄銃の空砲を響かせた。
 実行委のメンバーらが地元の繁栄を願う「いやさか~、お~」の勝ちどきを上げ、馬場委員長(76)は「参拝者に健康で幸せな一年を過ごしてもらいたい」と話した。

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