課題研究を発表する「全国高校生フォーラム」(文部科学省など主催)で、生ごみの資源化をテーマにした宮崎市の宮崎大宮高(押方修校長、1070人)文科情報科3年生7人のグループが審査委員長賞に輝いた。2017年度に始まった同フォーラムで本県の受賞は初めて。同賞は文科大臣賞に次ぐ2位に該当し、生徒たちは「3年間の成果が評価されうれしい」と喜んでいる。
本年度は全国から120校が参加。グローバルな社会課題の解決や提言を、英語で4分以内にまとめた動画を提出。オンラインであったフォーラムのイベントで結果が発表された。
同グループは1年時からフードロスをなくす取り組みとして、破棄された果物や野菜を紙に再生させる研究に着手。スーパーから廃棄するカキやニンジンなど9種を譲り受け、宮崎大農学部の指導を受けながら、段ボールなどに使用できる強度の高い紙を開発した。
動画では男子生徒3人が、身ぶり手ぶりを交えながら開発の流れを解説。理論立てられた科学的手法で実験していることなどが審査委員に評価されたという。グループリーダーの蔵園文也さん(18)は「グループワークの大切さが学べた。メンバー全員、進学後も国際的な課題解決に目を向けていきたい」と話している。
宮崎大宮高が審査委員長賞 全国高校生フォーラム
- Published
- 2021/12/27 19:04 (JST)
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