100万回接種「インフル実績が根拠」 菅前首相、1年を回顧「不出馬決意は」

菅義偉氏

 菅義偉前首相(衆院神奈川2区)がテレビやラジオの年末回顧番組に相次ぎ出演、激動の1年を振り返っている。「ワクチン接種1日100万回」の政策目標の根拠はインフルエンザ接種実績だったという。自民党総裁選への不出馬を決意した理由を「緊急事態宣言の延長が避けられないと判断したから」と明かした。

 「インフルエンザの1日当たりの接種最多実績を洗い出したら60万回におよんでいた。担当に3度もただし確認した。厚労省や打ち手が医師だけでこの数字なら、まだまだ上積みできると確信した」。菅氏は23日、BSフジ「プライムニュース」で新型コロナ感染予防対策のワクチン100万回接種の背景を語った。「総務省を通じ自治体を動かし、産業医制度を軸に職域接種を始めた。自衛隊にも協力を求め、救急救命士らにも打ち手をお願いした」と首相指示による総動員体制を振り返った。

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