移住者、相談とも大幅増 那須塩原市の20年まとめ テレワーク浸透など背景

那須塩原市移住促進センターの相談件数と移住者数の推移

 【那須塩原】市移住促進センターに寄せられた2020年度の相談件数は355件で、19年度から倍以上増えた。本年度は312件と、11月末時点で20年度に迫る勢いとなっている。同センターを介した移住者数も増加傾向で、本年度は既に19年度の約3倍にまで増加。担当者は、新型コロナウイルス禍でのテレワークの浸透や助成金支給の要件緩和などが背景にあるとみている。

 同センターは15年4月、市シティプロモーション課内に開設され、18年4月、JR那須塩原駅前にできた市民活動センター内に移転。現在は3人態勢で対応している。

 市企画部によると、20年度の相談件数の約半数は東京都民で、千葉、埼玉、神奈川3県を含めた人で全体の約8割を占めた。内容は「近くにスーパーは」「交通の利便性は」など生活や子育て環境に関するものが多かったという。年代では30~40代が全体の45%を占めた。19年度に7世帯16人だった移住者も、20年度は12世帯23人、本年度は24世帯48人と、数字の伸びが目立っている。

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